おかんと試写会の話

花粉ですか？眼がかゆいですが・・・

今日のごはんは、白米、みそ汁、一口カツ、餃子、ちくわ、はんぺん、サラダ


餃子とその他



一口カツとサラダ



おかんと試写会の話
まだ中学ぐらいだった頃だと思うが、近所のおっさんに映画の試写会の券を２枚もらった。
バックトゥザフューチャーの試写会だ。
当時はものすごい評判の映画だったので、映画好きのオイラはめっちゃうれしかった。

２枚あるのでおかんと近所の柳ヶ瀬の中にある映画館に出かけた。

満席の映画館に入ると、最初になんか関係者の挨拶があり、その後映画が始まった。
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そして映画が終わると、試写会ならではの抽選大会が行われた。
下の方の等から発表され、おいらは映画のロゴが入ったピンバッチを２個セットをもらった。
めっちゃ嬉しかった。

他には映画のパンフレットだったり、Ｔシャツだったり、映画館の無料券だったりといろんな景品が配られた。

しかしなん等だったか忘れたが、映画とは全く関係のない悪意としか思いようのない直径が1.5mほどある大きなザルが次の景品として現れた。

　　オイラ：「こんなんいらんわ～。でもこーゆーのにおかん当たるかもしれんな～」

と、心の中で思った。
番号が発表された。
おかんではなかった。

　　オイラ：「どんな人が当たったんやろ･･･」

と周囲を見渡してみたが、何度当選番号を呼び上げても誰も取りに行く気配はない。
そりゃそんなでかいザル、かさばるし持って帰っても使い道ないし何より恥ずかしいし･･･と思っていると、今度はもう一回別の番号を読み上げた。

そこでおかん、ビンゴである！

　　「○○番の方いませんか～？」

と、おかんの番号が呼ばれると、申告せんでいいのに自ら手をあげる･･･
そしてその後状況が理解できてきたようで、

　　おかん：「ど、どうしよ～～～」

と、他人のフリをしているオイラに話しかける。
一度手を上げてしまったので、強制的にその大きなザルを持たされるハメに･･･

そう大して広くない観客席にそれは大きな大きなザルがやってきた。
周りも迷惑そうだ。
おいらも先ほどにも増して他人のフリ。
でもそーゆー時に限って、おかんはよけいに話しかけてくる。

そして抽選会も終わり、なんだか楽しかったはずの映画もモヤモヤする結果で帰ることになった。

映画館のどこかにこっそり置いてこればいいのに、おかんは大きなザルを背負って、亀のような姿で夜の柳ヶ瀬商店街を歩いて帰りました･･･

オイラは一足先に走って帰ったけどね。

おしまい